HACCPは日本の中では完全義務化になっているけれども、他の国々ではどのような状況であるのか興味を持つ人も多いのではないでしょうか。ヨーロッパおよびアメリカは食品全てについてHACCPの義務化が進められている、中にはHACCPの導入の有無で輸入を規制している国も少なくありません。そのため、このような国に輸出するメーカーなどは導入することが必須条件になったわけです。もちろん、日本は導入の義務化が行われているので従来と同じく問題なく輸出は可能です。
GFSIなど、民間企業の動きやアメリカの食品安全強化法などの国の動きは、国際標準に基づいた食品安全の確保が必須になっています。特に、EPAなど貿易交渉の中では非課税障壁の一つとして食品安全規格の役割が重要視されているので貿易に関する業種においても知識は必須といえます。2025年に開催予定になっている大阪万博は、国際的なHACCPシステムを導入している、仕組みを取得していることが最低条件になっていますが、これは国際イベントにおける調達条件の変化といえる部分です。ベトナムやメキシコなどは現在も導入を検討中など、いまだに導入していない国も存在しますが、貿易交渉や考え方などで導入していないと取引が出来なくなる、このようなリスクがあることからも早急に決断することが求められます。
日本においては完全義務化になっているけれども認証においては任意、これは将来的に認証においての義務が発生する可能性はゼロではありません。