湿度計のセンサーはアナログ式とデジタル式がありますが、早ければ数年で使えなくなるほどに寿命が短いです。一見して湿度計の表示に問題がなくても、実はセンサーの精度が落ちていて、実際と表示の差が大きくなっているケースが珍しくないです。期待される寿命は一般的な市販の製品でも5年くらいありますが、5年というのはあくまでも精度が落ちる要因が殆どない、理想的な環境で使用された場合に期待できる数字です。実際は温度変化や衝撃、振動といったセンサーに負担が掛かる要因がいくつもあるので、湿度計は5年を待たずして精度が落ちることになります。
うっかりでも落として衝撃を与えてしまったら、本体に目立つ傷が見当たらなくても、寿命は確実に短くなったと考えるべきです。湿度計のセンサーは半永久的に使えるものではなく、経年で劣化する性質ですから、消耗品と捉えて使用するのが望ましいです。市販の製品であれば価格はそれほど高くありませんし、精度もそれほど求められないので、安いものを定期的に買い替えることをおすすめします。しかし、仕事などで環境のモニタリングやコントロールが必要な場合は、信頼できる業務用の湿度計を使用するのが賢明です。
業務用はセンサーの精度が高い上に、精度の保証が行われていたり校正も受けられることが多いので、長い目でみれば安心して使い続けることができます。価格は確かに高いですが、信頼性を考えれば十分に検討に値しますし、短期間に寿命が急激に短くなるような事態が避けられるので安心です。