HACCPの考え方を導入することは義務になっているけれど、第三者機関によるHACCP認証は2022年10月時点では任意になっています。将来的に義務化する可能性はないとはいい切れないけれども、認証を得るためには長期的なスケジュールの作成や費用コストなどが掛かるため、小さな会社やお店などでは難しいのではないか、このように考えることもできます。一般的な認証制度は、会社の中でのルールを明確なものして文書化および決められたルールに基づき運営・管理する、これを第三者機関に照明して貰ってお墨付きを得るスタイルです。食品安全に関する規制および認証は、厚生労働省主導の食品安全規制と民間企業による規格に基づいた民間認証の2種類が存在しています。
また、食品安全規格には日本から発信を行う国際標準に適合した食品安全マネジメントシステムのJFS規格、食品安全マネジメントシステムの国際規格のISO22000、ISO22000をベースに発展させISO/TS22002シリーズを統合されたベンチマーク規格のFSSC22000、食品安全および品質管理規格のSQFなど4種類が存在します。HACCP認証を得るときには、これら4つのいずれかを考えることになりますが、それぞれの違いや特徴を理解することが大切です。食品業界には色々な業種が存在しているので自社に最適な食品安全規格を選ぶこと、これが認証を得るためのコツであると同時にHACCPを円滑に運用するためのポイントにも繋がります。